読書記録#31『1からの消費者行動』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。大学で教科書として使う本の中にも面白いものがあったりしますよね。今回はマーケティングの授業の際に教科書として指定された本を読んでみました。
基本情報と評価
タイトル『1からの消費者行動』
編著者:松井剛、西川英彦
<概要>父親、母親、お姉さん、弟、そしてペットのチワワ。小石川家という架空の家族の消費行動に基づくストーリーをたどりながら、消費者行動を学ぶ本。
<個人的評価>☆4.2(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の15章で構成される。
1.イントロダクション
2.知覚
3.学習
4.記憶
5.態度
6.意思決定
7.セグメンテーション
8.コミュニケーション
9.店頭マーケティング
10.アイデンティティ
11.家族
12.集団
13.ステイタス
14.サブカルチャー
15.文化
また、個人としての消費者と社会的存在としての消費者を分けて論じている。
4PsやSTPといったマーケティングで頻繁に聞くような用語から、消費者の態度の形成モデルである効果階層モデル、イノベーションの普及理論などについても扱っている。
イノベーションの普及理論については、以下の本の中にキャズムについての本があったので、それを読んでみても面白いかもしれない。
ちなみにイノベーションの普及理論では消費者を
イノベーター(2.5%)
アーリー・アダブター(13.5%)
アーリー・マジョリティ(34%)
レイト・マジョリティ(34%)
ラガード(16%)
に分けており、上から順に新たな商品や流行を取り入れていく。しかし、アーリー・アダプターからアーリー・マジョリティにリーチする際には非常に大きな努力を必要とし、この間にある溝のことをキャズムと呼ぶ。
今挙げたような内容は本書の中では数ページに過ぎず、他の内容も充実している。例示と図解がしっかりとなされており、頭に入ってきやすい。
おわりに
今回は消費者行動についての本を読んでみました。この『1からの〇〇』シリーズは碩学舎からいろいろ出ています。マーケティングに関しても、『1からのマーケティング』『1からのマーケティング・デザイン』などがあり、経営学や戦略論の本もあります。他の本は読んだことないですが、他の本も読んでみても面白いかもしれません。それでは今回はこの辺で。また次回!