読書記録#36『影響力の武器(第3版)』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。ブログではお久しぶりです。以前からちょこちょこ言っているように、僕は心理学がとても好きです。高校から大学に進学する際、専門を哲学にするか心理学にするか経営学にするかで非常に迷いました。
結局経営学にしたのですが、今でも心理学に関する本はよく読んだりしています。
というわけで、今回はそんな心理学に関する本を読んでみました。
基本情報と評価
タイトル『影響力の武器(第3版)』
著者:ロバート・B・チャルディーニ
訳:社会行動研究会
<概要>カチッ・サー効果や返報性の原理、社会的証明など、自然状態では上手くいくがそれを利用されてしまうと不利に働く心理的効果に関して述べた本。
<個人的評価>☆5.0(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の8章で構成される。
1.影響力の武器
2.返報性
3.コミットメントと一貫性
4.社会的証明
5.好意
6.権威
7.希少性
8.手っとり早い影響力
著者の身の回りで起きた例から、ミルグラム実験のような有名な例まで、具体的な例示を踏まえながら心理的効果に言及している点がとても良い。
私たちが生きていく中で、有用だった「自動操縦」の悪影響を回避したい人、そして他者に対してそれらを利用したい人には強く推奨したい。
おわりに
今回は『影響力の武器』を読んでみました。かなり有名な本なのですが、今まで手が伸びていませんでした。図書館で借りたのですが、読んでみて非常に面白かったです。再読の価値があると思うので、近々購入してみます。それでは今回はこのへんで。また次回!
読書記録#35『ヤバい集中力』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。10月27日から1ヶ月強、毎日1冊読書記録をつけ続けました。別にたくさん冊数を読んだから偉いとかいうことは一切ないですが、楽しみながら継続できたので良かったです。毎日更新は今日で終わりになります。集中力がなければできなかったことだと思うので、今回は集中力に関する本を紹介します。
基本情報と評価
タイトル『ヤバい集中力-1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』
著者:鈴木裕
<概要>科学的に効果があると考えられる集中力を高めたり維持する方法について、そのテクニックや活用方法について述べた本。
<個人的評価>5.0(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の7章で構成される。
序章.獣と調教師
1.餌を与える
2.報酬の予感
3.儀式を行う
4.物語を編む
5.自己を観る
6.諦めて、休む
『最高の体調』という著書で有名な鈴木裕さんの本である。本書でも、食事や運動について一部言及されている。タイトルはいささか胡散臭いが、本書に記述のテクニックを使うと効果が分かると思う。万人に勧めたい本。
ちなみにこの本は随分前に購入したが、もう何度も読み返している。
スマホの使い過ぎを防ぐテクニックとして「刺激を減らしてスマホそのものの魅力を下げる」というものがある。iPhoneでは設定を白黒の2色にすることができる「グレイスケール」という機能がある。これがびっくりするぐらい効果があり、特にゲームやSNSの利用が減る(ツイッターよりも視覚的要素の強いインスタの方がより効果がある)
他にも多数テクニックがあるので、ぜひ手に取ってみてほしい。
おわりに
今回は集中力についての本でした。もう11月も終わり、12月が始まろうとしています。霧谷も社会人になる日が着々と迫っています。その前に身につけておきたい知識や技術はさまざまありますが、それらを行う際に高い集中力をもってのぞみたいです。集中力でお困りの方は、今回の本を読んでみても良いと思います!それでは今回はこの辺で。また次回!
読書記録#34『サイバーエージェント 突き抜けたリーダーが育つ仕組み』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。実はここ3日ほど家を離れて旅行に行っておりました。もちろん感染対策は怠らず。自動投稿予約を使い、旅行前に1日2冊読むことで、毎日投稿を切らさないようにしていました。明日で1日1冊読書終了です。長々とやってきましたが、お付き合いいただきありがとうございます。今後も読んだ本の記録は続けていきますので、よろしくお願いします。
それでは、今回の本の紹介にいってみましょう。今回は、サイバーエージェントについての本です。
基本情報と評価
タイトル『サイバーエージェント 突き抜けたリーダーが育つ仕組み-なぜ、経営人材と新規事業が続々生み出されるのか?-』
著者:上阪徹
<概要>著者はフリーランスのライター。著者が、サイバーエージェントの子会社社長や、20代で執行役員になった人などに行ったインタビューをもとに、サイバーエージェントの組織や仕組み・風土についてまとめた本。
個人的評価☆4.5(5段階)
本の内容と感想
1.29歳で取締役、24歳で子会社社長
2.人材を育てるには経験させよ
3.子会社115社。今も続々と
4.2019年卒の新人女性社長!
5.昇格、撤退、競争意識
6.修羅場と失敗経験を大事にせよ
7.優秀さより「素直でいいヤツ」
8.社員の「才能開花」を支援する仕組み
9.あらゆる場所で人材を見る幹部
10.褒めて活性化する文化
サイバーエージェントという会社の特異さについて知ることができる。内定者であっても子会社社長を任せられることがあるというのだから驚きである。求められるレベルは高くハードだが、一方で挑戦を支援する仕組みや失敗を悪いこととしない文化が、新規事業の成功や人材の成長につながっていくのだろうと感じさせられた。
サイバーエージェントの文化や風土・考え方についても多く語られているものの、事例が数多く挙げられているため、「お気持ち」的な読み物になっていない点が良い。
おわりに
今回はサイバーエージェントについての本を読んでみました。チャレンジを恐れずガツガツ行ける人には素晴らしい会社なのかなと思います。いつか機会があれば、実際に勤めている人に話聞いてみても面白いかも。それでは今回はこの辺で。また次回!
読書記録#33『一瞬でお客さんの心をつかむ!1秒POP』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。霧谷は以前、ブックオフ的な古本屋さんで働いていたのですが、そこでPOPを書く機会がありました。とはいえ僕はかなりデザインだったりが苦手でだいぶ苦戦していました。
そんなわけでどうやったらうまいPOPが書けるんだろうということで、今回はPOPについての本を読みました。
基本情報と評価
タイトル『一瞬でお客さんの心をつかむ!1秒POP』
著者:竹内謙礼
<概要>どのようにすればお客さんに伝わる販売POPを書くことができるかについて述べた本。
<個人的評価>0.5(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の6章で構成される。
1.1秒POP 定義編
2.1秒POP 基礎編
3.1秒POP テンプレート【ビジュアル編】
4.1秒POP テンプレート【キャッチコピー編】
5.1秒POP 改善編
6.1秒POP 学習編
具体的な方法論と精神的な話をしているが、方法論については根拠が示されていない。何故それを使うことで売れるのかが曖昧。
また、「販促で何をすればよいか聞かれることがあるが、全部やってほしい」などという旨のことが書いてある。であれば、著者である販促コンサルタントというのは必要なのかと疑問に思うばかり。
結局何が伝えたいのか、1秒どころか1冊通しても伝わってこない。
おわりに
今回はPOPについての本でしたが、久しぶりに個人的評価が1を割った本でした。多読してたら変な本にもたまには当たりますよね。それでは今回はこの辺で。また次回!
読書記録#32『仕事の結果は「はじまる前」に決まっている』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。最近よく仕事に関する本を読んでいます。タメになるからというのもあるんですが、単純にそういったタイプの本が好きなのでつい読んじゃう部分もあります。
基本情報と評価
タイトル『仕事の結果は「はじまる前」に決まっている』
著者:大嶋祥誉
<概要>段取りが上手い人は最小の力で最大の成果を得る。そういった「ミニマム思考」をもって仕事を上手く勧める方法について書いた本。仮説思考や全体設計、フレームワークの話や、五感を研ぎ澄ませることが大事だという話をしている。
<個人的評価>☆4.3(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の6章で構成される。
1.ミニマム思考
2.あらゆる仕事に「仮説」をもつ
3.「全体設計」が最短ルートを示す
4.「アウトプット」がバリューを左右する
5.ワンランク上の超・段取り術
6.結果が変わる!「五感」を研ぎ澄ます習慣
5章までのところは、他で読んだこともあるような内容も多かった。(1次情報の重要性や上司の期待値を把握する、仮説思考でやるべきことを絞る、など)ただ、例示が上手だったことや、構成の工夫からか、「自分の場合こういう場面で生かせる」という気付きを得ることができた。
6章に関しては私自身もやっていることなので首がもげそうなぐらい頷きながら読んでいた。健康的な習慣は大事。食事・睡眠・運動・瞑想・散歩とデジタルデバイスを過剰に使い過ぎないこと。これはやってみないと分からない。一番手っ取り早く効果を感じられるのがおそらく睡眠で、体調面も精神面もかなり変わる。
おわりに
今回は仕事の段取りについての本だったんですが、感想の部分では生活習慣の話をめっちゃしちゃいましたね。『最高の体調』とか愛読しています。今は手元にないんですが、また今度再読して記録に残しとこうかな......それでは今回はこの辺で。また次回!
読書記録#31『1からの消費者行動』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。大学で教科書として使う本の中にも面白いものがあったりしますよね。今回はマーケティングの授業の際に教科書として指定された本を読んでみました。
基本情報と評価
タイトル『1からの消費者行動』
編著者:松井剛、西川英彦
<概要>父親、母親、お姉さん、弟、そしてペットのチワワ。小石川家という架空の家族の消費行動に基づくストーリーをたどりながら、消費者行動を学ぶ本。
<個人的評価>☆4.2(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の15章で構成される。
1.イントロダクション
2.知覚
3.学習
4.記憶
5.態度
6.意思決定
7.セグメンテーション
8.コミュニケーション
9.店頭マーケティング
10.アイデンティティ
11.家族
12.集団
13.ステイタス
14.サブカルチャー
15.文化
また、個人としての消費者と社会的存在としての消費者を分けて論じている。
4PsやSTPといったマーケティングで頻繁に聞くような用語から、消費者の態度の形成モデルである効果階層モデル、イノベーションの普及理論などについても扱っている。
イノベーションの普及理論については、以下の本の中にキャズムについての本があったので、それを読んでみても面白いかもしれない。
ちなみにイノベーションの普及理論では消費者を
イノベーター(2.5%)
アーリー・アダブター(13.5%)
アーリー・マジョリティ(34%)
レイト・マジョリティ(34%)
ラガード(16%)
に分けており、上から順に新たな商品や流行を取り入れていく。しかし、アーリー・アダプターからアーリー・マジョリティにリーチする際には非常に大きな努力を必要とし、この間にある溝のことをキャズムと呼ぶ。
今挙げたような内容は本書の中では数ページに過ぎず、他の内容も充実している。例示と図解がしっかりとなされており、頭に入ってきやすい。
おわりに
今回は消費者行動についての本を読んでみました。この『1からの〇〇』シリーズは碩学舎からいろいろ出ています。マーケティングに関しても、『1からのマーケティング』『1からのマーケティング・デザイン』などがあり、経営学や戦略論の本もあります。他の本は読んだことないですが、他の本も読んでみても面白いかもしれません。それでは今回はこの辺で。また次回!
読書記録#30『コンサル1年目が学ぶこと』
はじめに
こんにちは、霧谷 海兎です。今日はコンサルタントが1年目に学ぶことについての本を読んでみました。Prime readingに落ちていたので図書館読書と同じくお金もかかっていません。やったー!
基本情報と評価
タイトル『コンサル1年目が学ぶこと』
著者:大石哲之
<概要>コンサルタントが1年目に学ぶことについて述べた本。
個人的評価☆3.0(5段階)
本の内容と感想
本書は以下の3章で構成される。
1.コンサル流話す技術
2.コンサル流思考術
3.コンサル流デスクワーク技術
章題、1と3が技術なら2も技術で統一すればよかったのにね(ちょっと落ち着かない)
言っていることは分かることも多い。ただ、割と聞いたようなことのある内容が多かったので個人的にはイマイチだった。
コンサル1年目について知りたい人は、Prime readingで無料で読めるので読んでみても良いかもしれない。ただ、心構え的な部分も多いので、具体的な業務内容などについて知りたい人は別の本を読んだ方がよい。
おわりに
今回はコンサル1年目の本を読んでみました。タイトル的には面白そうだったし、読んでて納得できる部分もあったのですが、なんとなくイマイチな印象を受けました。今回はこの辺で。また次回!