霧谷 海兎のキリトリセン

お金や投資を中心に、さまざまなことについての知識・経験・思考を共有していきます。

読書記録#20『タヌキ学入門』

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です!今回は普段読まないような本を読むシリーズの3冊目です。(1冊目はメイドと執事の本、2冊目は地理学の本です。まだご覧でない方で気になる方は以前の記事を参考にしてください)

 

霧谷はそこそこの田舎出身です。自転車で30分ほど行くと、新幹線の通る駅がありますが、家の周りは見渡す限り田んぼしかありません。イノシシやタヌキを見かけることもしばしばです。しかし、今日図書館に行っていて「意外とタヌキについて知らないな」ということに気づいてしまいました(気づいちゃった!)

 

今回はそんなわけで、タヌキについて知るために本を読んでみました。めちゃめちゃ面白かったです。

基本情報と評価

タイトル『タヌキ学入門』

著者:高槻成紀

 

<概要>タヌキの生態や、人間から見たイメージについてまとめた本。他の動物との違いや、童話に語られるイメージ、食べるものや身体の構造など幅広く説明されている。

 

<個人的評価>☆4.2(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の6章+αで構成される。

 

序章.そのイメージはどこから来るのか?

1.タヌキの基礎知識

2.タヌキのイメージを考える

3.タヌキの生態学

タヌキのQ&A

4.東日本大震災とタヌキ

5.タヌキと私たち

 

本書の冒頭でも書かれていることだが、タヌキについて知らないと答える人はいないが、一方で詳しく説明できる人はあまりいない。

 

そんな日本人にとって何かと身近なイメージを抱かれがちだが、よくは知られていないタヌキを詳しく知るうえで良い1冊だった。

 

おわりに

今回はタヌキについての本でした!日常過ごしてて「よーし、タヌキの本を読もう!」とはあまりならないですが、「普段読まない本を読もうかな~」と思って探してみると、意外とこういう本に出会えたりします。今のところ、普段読まないような本を読む企画は成功していますし、満足です。次はどんな変わった本に出会えるか楽しみです。それでは、また次回!

読書記録#19『「会社四季報」最強のウラ読み術』

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です!皆さんは会社四季報ってご存じですか?某証券会社では飛んできたりするらしいですね。こわっ。

 

当然ですが、四季報には鈍器として以外の使い方もあります(当たり前)

投資判断に役立てることができる四季報ですが、ページ数が膨大なので、どう読んだら良いのか分からないこともあります。今回の本はそんな四季報をどう読むかについて述べた本です。

基本情報と評価

タイトル『「会社四季報」最強のウラ読み術』

著者:渡部清二

 

 

<概要>元野村證券会社四季報の読み方について述べた本。

 

<個人的評価>☆3.0(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の5章で構成される。

 

1.「会社四季報」は、世界でも類を見ない独自視点から生まれた

2.「会社四季報」を読み始める前に知っておきたい裏ワザ

3.5つのブロックだけを見る、「会社四季報」ウラ読み術

4.「会社四季報」で過去から今を学ぶ、今から未来の仮説を立てる

5.投資家として企業の人格を知る

 

四季報とは何かという話から、どこに注目するか、どう生かすかについて説明されている。ただ、特に新しい発見や驚きはなかった。

 

四季報の通読に関して言えば、kenmoさんのこの動画がとても参考になる。

www.youtube.com

 

タイトルは俗っぽいが非常に良い。

おわりに

今回は四季報についての本を読んでみました。四季報を読み切るのは大変ですが、上手く取り入れていきたいですね。それではまた次回!

読書記録#18『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。前買った岩波文庫の名言集に「あらゆる良書の寄せ集めはクソだ」みたいな旨の名言があって、エッジが効いてるなあと感じた思い出があります。要約を読んで分かったような気になるのはいただけないですが、とはいえ本書に書いてあるような50冊を全て読むのは難しい話です。僕の読書記録は、アウトプットが目的ですが、同時に皆さんが本を選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

そんなわけで、今回もまとめていきましょう!

基本情報と評価

タイトル『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』

著者:永井孝尚

 

<概要>企業の戦略や、組織についてなどを扱った名著50冊を要約した本。

 

<個人的評価>☆3.5(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の6章で構成される。

 

1.「戦略」

2.「顧客」とイノベーション

3.「起業」と「新規事業」

4.「マーケティング

5.「リーダーシップ」と「組織」

6.「人」

 

私が日ごろから推している『良い戦略 悪い戦略』も紹介されていた。他にも『イノベーションのジレンマ』や『ビジョナリー・カンパニー』など、よく聞くタイトルが多かった。

 

ティール組織」や『巨象も踊る』など、特に気になった数冊は今後読んでみたい。

おわりに

こういった本を読んで面白いのは、次に読みたいと思える本が見つかっていくことですね。戦略論や心理、組織についての話はすごく興味があるので、今後もどんどん読んでいきたいです。それではまた次回!

読書記録#17『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本』【第2版】

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。霧谷は来年度からコンサルティングファームで働くのですが、この間図書館でコンサルタントについての本を見かけました。中を見てびっくり。こんなことが書いてあります↓

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曰く、「読書は仕事に必須なもので趣味とは言えない。趣味とはもっと高尚なもの」だそうです。ちなみに、筆者の勤める船井総研では、趣味の欄に「読書」と書くと落とされるそうです。ぴええ。

 

逆に中身が気になったので、読んでみました。

基本情報と評価

タイトル『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本』

著者:岩崎剛幸

 

<概要>船井総研の上席コンサルタントである著者が、コンサルタントについてまとめた本。

 

<個人的評価>☆0.0(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の8章で構成される。

 

1.コンサルタントとは何か

2.コンサルティング業界とは何か

3.コンサルティング業界への就職

4.コンサルタントという生き方

5.プロフェッショナルコンサルタント

6.プロフェッショナルへの道

7.コンサルタントに必要なもの

8.コンサルタントのトリセツ

 

この本を読んでもコンサルタントコンサルティング業界のことは分からない。分かるのは、船井総研という会社について少しと著者の根性論だけ。

 

言ってることは分からないでもない部分もところどころあるのだが、そうでもない部分が酷過ぎて多少の共感はふっとんでしまう。

 

本書のなかでは、コンサルティングファームを5つに分類しているが、外資系戦略コンサルというくくりの中に、PwCアクセンチュアが入っている。外資系についてはほぼイメージで語っている感じも否めない。

おわりに

熱がある時に見る悪夢みたいな本でした。それではまた次回!

読書記録#16『はじめて地理学』

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。今回は普段読まない本を読んでみる回です。僕、地理ってちゃんと勉強したことないんですよね。中学生までは学校の勉強はあんまりせず、高校に至っては社会で地理を選択していなかったので少しも触れていません。

 

そんなこんなで地理には少し苦手意識があります。自分から触れることがあまりありません。

 

とはいえ食わず嫌いも良くないので、今回やさしめの本をチョイスして読んでみることにしました。

 

基本情報と評価

タイトル『はじめて地理学』

著者:富田啓介

 

 

<概要>地理学の専門家である著者が、自然地理学の基礎知識についてわかりやすく解説した本。

 

個人的評価☆3.5(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の3章で構成される。

 

1.地理学への招待

2.旅先の景色を読み解く

3.地理学から今を見る

 

学校での社会科目におけるいわゆる「地理」は、地理学のごく一部でしかない。そして、地理学では

 

(1)地図学や測量学、地理情報科学などの地球表面の情報の整理方法

(2)それぞれの地域を総合的に取り上げ、地域の全体像を明らかにする地誌学

(3)地球表面に分布する物事の分布と原因を系統地理学

 

の3つの課題を扱うことを本書の冒頭で述べている。そして、主に自然地理学をテーマに気候や地形などについて説明している。

 

本書を読み進めるうちに、少し地理というものに歩み寄れたような気がした。人間である以上、土地や気候とは無関係では生きられない。自分たちがどういうところに住んでいて、そこでは何が起きているのかをもっと知って良ければよい思うことができた。

おわりに

自然が作り上げた景色を見て感動することは良くあります。それは、噴火などの内的営力や雨風や太陽光などの外的営力によって偶然生じたものです。このあたりの不思議を突き詰めていくと、今度は地球の始まりを含む宇宙が気になってくるところですね。地理学に関してもまだまだ学ぶことはありますが、いつか宇宙についても少し学んでみたいです。それではまた次回!

読書記録#15『Zoom営業の教科書』

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。皆さん、zoom使っていますか?僕は大学のゼミと友人とのビデオ通話に使うことが多いです。

 

今回はそのzoomを使った営業についての本を読んでみました。

 

基本情報と評価

タイトル『Zoom営業の教科書』

著者:採用戦略研究所

<概要>新型コロナの影響でテレワークが急速に普及する中で、Zoomを使った営業をどう行うかについて書いた本。

 

個人的評価☆1.9(5段階)

本の内容と感想

本書は以下の8章で構成される。

 

1.5分でおおよそ理解!Zoomが支持される理由

2.企業が続々と営業に乗り出す社会的背景とメリットとは?

3.ホスト(主催者)としてミーティングを開催する方法

4.ミーティング中の基本の操作

5.ストーリーで見るZoom営業のメリット

6.新人教育や日々のトレーニングをZoomで効率化!

7.テレアポで新規顧客をZoom営業に持ち込むための実践ノウハウ

8.Zoom時代も変わらない営業にとって大切なマインド

 

Zoomがすごいということしか伝わらなかった。営業の心構えやZoomを用いた営業のメリットなども書かれているが内容が浅い。営業の例文も載っているが、私が営業を受ける側なら話を聞きたくないと思うようなものだった。

 

おわりに

今回の読書は個人的には何冊かぶりにはずれでした。アマゾンでの評価は高かったので、僕に合ってないだけかもしれません。次回は面白いと思える本に出会いたいです。それではまた!

「しない」をする

はじめに

こんにちは、霧谷 海兎です。皆さんは日頃何してますか?社会人の方はお仕事であったり、学生の方は勉強であったり......また、誰しも息抜きに出かけたりゲームや読書をしたりするかもしれません。

 

それでは逆に普段していることを意図的にしない時はありますでしょうか。基本的に我々は「起こっていること」「その場に現れたもの」という「ある・する」といった状態や行動に注目しがちです。しかし、何かをすることは何かしないことでもあります。表裏一体であるのに、一側面にしか目がいかないと、偏った状態になりかねません。

 

そんなことを考えながら、「しない」をしている日々です。

「しない」をしてみる

具体的な例を挙げながらしないことに関して語っていきましょう。一番分かりやすい例は、スマホでしょうか。今の世の中は情報に溢れています。触れようと意識しなくても、大量の情報が入ってきます。若い世代はスマホが多いですが、テレビやPCもまた同じです。確かに有用な情報を得られることもあるでしょうが、常に情報や刺激にさらされていると、判断や意思決定が鈍りかねないです。電源を切って取り出しにくいところに置くなりしてみるのがよいでしょう。僕の場合、スマホを置いて散歩に行くことが多いです。最近は夜空が綺麗なので、空を眺めながら歩いたりします。30分から長いときは1時間ぐらい歩きますが、この時間は何物にも代えがたいです。

 

スマホなどのデジタルデバイスを使わない、いわゆる「デジタルデトックス」はよく本などでも語られますし、聞く機会も多いです。一方で「そんなことは言われなくてもわかってるし、説教臭い」と感じるのもまた事実かなと思います。というわけで、また別の例を挙げてみましょう。

 

コミュニケーションをとらない/考えない

人とのコミュニケーションは、人間であれば避けては通ることができないものです。しかし、一方で常に人とつながっているのはなかなか落ち着きません。僕の場合は、年に数度、数日~数週間普段使ってるTwitterから離れます。LINEは年中通知をOFFにしています。また、デジタルな繋がりだけでなく、リアルなコミュニケーションも最低限以外取らない時期を設けます。一度離れてみると、惰性のコミュニケーションだったなと思うこともありますし、一方で自分にとって大事な繋がりなんだと強く実感することもあります。目の前にある時と、離れてみる時では物の見方は異なります。たまには目の前の物事から離れて遠くから眺めててもいいのではないでしょうか。

 

最後は考えないです。これは意外と難しいです。現代人はやることが山積みで、かつまわりに情報があふれているため、常に思考に追われています。しかし、冒頭でも述べた通り、これは偏った状態です。これは僕の考えなのですが、偏った状態はいつかツケを払わされる羽目になります。メタやバランスやグラデーションといった思考については、以下のnoteにまとめていますのでよかったら、読んでみてください。

 

 

考えないについての話を続けます。一番近い例でいえば瞑想ですが、これもまた「意識高そう......」なんて思って敬遠する人が多そうですね。実際結構いいのですが、瞑想の話は置いておきましょう。ただ何もせず、何も考えない。これだけやってみてください。これまで「しないこと」のメリットみたいなことを言っていますが、それらは全て捨ててみてください。そもそも常に利益や義務のために行動するのは、あまり好ましくないように思います。無駄を愛するぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。もちろん、仕事の際など、無駄を省かなければならないときもあります。そのあたりは臨機応変にバランスをとりながらやっていきたいですね。効率と無駄についても以下のnoteに書いてあるので参考にしてみてください。

 

「何もしない、考えない」をやってみた後、何か気づきや感情の変化があったらぜひ教えてください。普段あまりやらないことをやってみたり、やっていることをやらないでみたりするのは、実利を除いてもそれだけで楽しいものだったりしますよ。

 

おわりに

久々に読書記録以外の記事を書くことができて大満足の霧谷です。毎日読書記録をやっていると意外と記事を書けなくなりがちです。ただ、それだと単調ですし、あまり僕が文章を書く意味がなくなってしまう部分もあります。今後も、日々考えてることや、経験や知ったことについて書いていこうと思いますので、お付き合いください。

 

 

あ、でも。

 

記事を書かないっていうのも、たまには良いかもしれないですね(笑)

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