霧谷 海兎のキリトリセン

お金や投資を中心に、さまざまなことについての知識・経験・思考を共有していきます。

コミットメントと習慣化

こんにちは、霧谷 海兎です。8月15日から現在までブログの毎日更新が続けられています。もちろん、ただ毎日更新するだけでなく、中身の伴ったものを書こうと日々考えながら書いています。今回は、そうした習慣化の際に使えるコミットメントについて話していきます。

 

コミットメントとはそもそも、ある行動をせざるを得ない状況にすることを言います。このコミットメントを上手く使うことで、習慣化であったり、しなければならないことを片付けられたりできるようになります。

 

テストを控えた学生の例

テストを前日に控えた実家暮らしの学生がいるとします。彼は、今日のうちにしなければならない範囲を確認し、なんとか終わりそうだと判断しました。そのためには少しの時間のロスも許されません。しかし彼は、大のソシャゲ好きで、スマホが使える状況にあるとすぐに手が伸びてしまいます。彼は親に携帯を預け「やるべきことが終わったら確認して返してほしい」と親と約束しました。彼はこの後無事勉強を済ませ、テストに失敗せずに済みました。

 

習慣化のために必要な3つのこと

習慣化をするためには、継続することが大事です。しかし、言葉で言うほど簡単ではありません。続けたいと思ったことがそんなに簡単に続くなら、世の中すごい人だらけです。規律を守って努力しつづけられる人はそう多くありません。だからこそ、継続できるごく一部の人の価値が高くなるわけですが。さて、習慣化を達成するためには継続が必須です。では、継続はどうすればすることができるのか。大きく分けると2つあります。

 

(1)ハードルを下げる

(2)障害を取り除く

(3)コミットメントする

ハードルを下げるにも様々な手段があります。目標を段階的に上げていくことはその手段の1つでしょう。ランニングを習慣にしたいとき、初めから10kmも20kmも走るのは運動に慣れている人以外は相当きついでしょう。いつの間にか言い訳を見つけてやらなくなってしまいます。まずは1kmという風に決めてしまえば比較的着手しやすいです。昨日の記事で、人間の欲望はどんどんエスカレートしていくと書きました。

 

 

確かに、物欲などがエスカレートしていくとよくありません。しかし物事には良い側面と悪い側面が併存しています。簡単なゲームばかりしていると難易度を上げたくなるように、ランニングだったり勉強だったりも、できるようになっていくとどんどん難易度を上げたくなります。そういう人間の心理を使って、継続するのがきつくない範囲で徐々に負荷を上げていくのは有効な戦略ではないでしょうか。

 

ハードルを下げる手段の一つに、手順の細分化もあります。例えば僕は掃除がとても苦手だったのですが、掃除の手順を細かく分けて決め、毎回その通りにすることで、以前とは見違えるぐらいに綺麗に部屋を保つことができるようになりました。例えば掃除だと以下のように細分化できます。

 

リビング→キッチン→風呂場 の順で掃除する

作業机の上のものを片付ける→机の上を拭く→PCを拭く→床のものを片付ける→掃除機をかける→以下略

 

2つ目の障害を取り除く、に関しては上のテスト前の学生のように、気が散るものを自分の周りから排除するなどが有効でしょう。

 

3つ目のコミットメントは今回のタイトルにもなっている重要なテーマです。中国の背水の陣であったり、アステカ王国を征服したコルテスが連れてきた兵を本気にさせるために自分たちの乗ってきた船を燃やしたことなどはこの最たる例です。普通の人はここまでする必要はないでしょう。大事なのは自分にとって拘束力があるかどうかです。僕は他人から「口だけの人間なんだな」と思われたくない性格なので、まず何かコミットしたいことを宣言します。「ブログを8月末までブログ毎日更新する」とツイッターで言っていたのもそれですね。ただ人によっては、別に宣言したこと破っちゃっても気にならないという人もいると思います。そういう人は、自分に合った拘束力の高いコミットメントの仕組みを考えてみてください。

 

ただし、習慣というのは自分の目的を果たすために身につけるものです。以前noteでも自己目的化について話しましたが、目的を達成するための習慣化そのものが目的にすり替わらないように注意しなければなりません。

 

 

本当にその手段を用いる必要があるのか、その習慣は自分にとって重要か、常に意識しながら、自分にとって良い習慣を身につけたいですね。

 

プライバシーポリシー