霧谷 海兎のキリトリセン

お金や投資を中心に、さまざまなことについての知識・経験・思考を共有していきます。

ヤマト証券が現れた!②

こんにちは、皆さん投資してますか?え、まだしてない!?しょうがない、僕が教えてあげますよ。いやー、ラッキーでしたね!この投資商品、普段は人気で買えないんですけど今特別にご用意できるんですよ。明日以降だと売り切れてるかもしれないです。手数料込みで5000兆円払っていただければそれを超えるリターンが期待できます。

なんてね。

ちょっと額も含めて大袈裟ですが、割と世の中にありふれてますよね。「ここだけの美味い話」が美味しいのは、相手にとってだけの話です。

話は変わりますが、皆さん会社四季報って知っていますか?四半期ごとに発売される、日本企業の決算情報などが載った本のことですね。ほぼ全ての上場企業が網羅されており、ページ数は2000以上にも及びます。もはや鈍器です。証券会社最大手の野〇證券では、これが飛んでくるらしいです。上司が部下に向かってぶん投げたりするらしいです。これが当たって骨が折れて入院した人もいるとかいないとか。投げる鈍器、皆さんも何か投げたいなあと思った時にはぜひ購入をご検討ください。

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前置きが長い。ようやく本題。はよせんかい。

登場、ヤマト証券のお姉さん!

まず、登場人物をおさらいしておきましょう。

僕(霧谷 海兎)......東京に住む大学4年生。現在はコロナを受け、実家の広島に帰省中。投資は20歳の誕生日を迎えてすぐ始める。億単位の金を溶かしたことがあるとかないとか。

祖母......情に厚く優しいが、一度決めると頑固な部分がある。スマホもPCもなく、金融知識にも乏しい。

お姉さん......ヤマト証券の営業のお姉さん。20代なかば。物腰柔らかで、相手との対話を大事にする(ように見えた)

ウォーレン・バフェット......投資の神様。幼少期より才覚を表し、巨万の富を築く。本物語とは何の関係もない。

 

 

「こんにちは、海兎さんですね?本日はよろしくお願いします」

と言われた時、正直困惑した。かなり腰が低く態度が柔らかい優しそうな女性だったからだ。もっとガツガツした営業とバトるつもりで来たのに......。いつまでもがっかりしているわけにもいかないので、気を取り直してどういう経緯で投資云々の話が出てきたかのかを聞いた。それは前回のnoteで述べたとおり。

本題に入る前に、お姉さんが自己紹介をしてくれた。出身は関西で、大学が広島にある私立大学だったらしい。ヤマト証券に入社してからも、広島に住んでいるそうだ。お姉さんの自己紹介が終わると、僕も自己紹介をした。話を聞くときの相槌、表情、相手を自然な流れで褒める、共感を示す。コミュニケーションがお上手。この時点でだいぶ警戒心が薄れて親近感すら湧いている。営業って本当にすげえな。ちなみに祖母は「この人は信頼できるから、この人から買いたい」なんて言ってた。おばあちゃんって本当にちょれえな。

導入の話を終えると、ついに具体的な商品の話へ。僕は、(専業投資家を目指しているわけではない)初心者が実際にお金を出して投資を始める際は、投資信託などから始めるのがよいと思っている。特に、祖母は全く金融に関する知識もないし、頻繁に売り買いするためのネット設備すらない。そのため、長期で保有するようなインデックス型の投資信託を勧めたかった(インデックスは日経平均株価や、ダウ平均株価などのこと)

ちなみに、S&P500というアメリカ株500銘柄の平均株価指数がある。ヤマト証券の商品説明に移る前に、この商品の説明をしてみよう。

ダウンロード

短期的な上げ下げはあるものの、右肩上がりです。少なくともここに投資するのは悪い選択ではなさそうですね(このnoteは個別商品を推奨するものではありません。投資は自己責任で)

これと同じような動きをするような投資信託が、インデックス型の投資信託です。ちなみに、指数を上回るパフォーマンスを目指すものをアクティブ型の投資信託といいます。一般に、インデックス型の方がアクティブ型よりも手数料が安いです。あるS&P500連動の投資信託の手数料は、

信託報酬 0.0938%程度

です。つまり1000万円の運用を1年間すると、毎年9380円もの手数料がかかることになるのです!なんだって!?毎年9380円も!!!??

ちなみに投資信託の手数料には

①買付手数料(買うときにかかる手数料)

②信託報酬(持ってると年率でかかる手数料)

③解約手数料(売るときにかかる手数料)

などがありますが、このインデックス型では①③の手数料はかかりません。だからと言って、9380円も年間でとることが許されると思っているのか!!!

今からヤマト証券さんが手数料の説明をしてくださるから見習えよ本当に。。。

 

 

AIが24時間管理!?暴落時も安心な投資信託

「こちらがまず1つ目の商品です。24時間AIが資産を管理しています。暴落の時には、リスクの高い株式を売り、債券などの比率を増やすことで損失を抑えます。ただ、手数料が少しお高いかもしれません......」

なるほど、だがいかに高いとは言え9380円を超えてくることはあるまい。

「まず、買付手数料が3.3%ですね」

.........................................................................................!!!?????????

何を言っているんだ貴様は。

認めよう。確かにさっきまでのは茶番だ。インデックス型の0.09%そこそこの手数料はめちゃくちゃ安いさ。アクティブ型の投資信託を勧めてきた時点でそれを超えることは分かっていた。分かってはいたんだ。

だが、3.3%?しかも買付手数料だけで??まだ上があると言うのか。。。ヤマト証券......恐ろしい子

「信託報酬を含む年間の運営管理費用は~2.2%ぐらいになりますね。解約手数料はかかりません」

つまり初年度にかかる費用が1000万だとすると、55万円ぐらい。2年目以降も(資産額に応じて金額は異なるが)数十万単位で手数料が持っていかれるわけだ。え?お金増やすんだよね?寄付するんじゃないよね??????

もちろんこの投資信託が指数のパフォーマンスを超えることも考えられる。(2019年に始まったものなので実績はない)

しかし手数料......圧倒的手数料......!無理......!AI......レバレッジ......下落に備える.......確かに聞こえはいい。聞こえはいい......が。それらすべてをひっくり返す......圧倒的手数料!ブローのように毎年......!毎年資産を喰っていく......!ここで突っ込むのは勇気ではない......蛮勇!欲にかられた......愚か者!

などとお話を聞きながらざわざわしておりました。流石にこれは勧められん。山田君、次の商品持って来て。

というわけで、AIが素敵なアクティブ型の投資信託のお話でした。本当は今回でファンドラップの話まで書こうかと思ったのですが、前回に比べてもめちゃくちゃ文字数増えちゃったので、今回はこの辺で終わりたいと思います。

次回、大本命ファンドラップです!霧谷 海兎はお姉さんとの攻防に勝てるのか??そもそも敵はお姉さんなのか?本当の敵はおばあちゃんではないのか???乞うご期待!

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