霧谷 海兎のキリトリセン

お金や投資を中心に、さまざまなことについての知識・経験・思考を共有していきます。

株式投資におけるバイ&ホールドの優位性②

こんにちは、霧谷 海兎です。霧谷は来年から社会人になるため、3月4月ごろの引っ越しについてあれこれ考えたり準備している今日この頃です。寝具・机・椅子辺りにはめちゃくちゃこだわりたいなと思っています。QOLに強く関わってくるので、安物買いの銭失いになるよりは最初から高いの買っちゃいたいです。ところで、可動式の机って憧れません?スタンディングデスクにもなるよ~みたいなの。ロマンを感じますよね。

 

 

さて、今回はバイ&ホールドの優位性についてのメリット2つ目で、複利と税金のお話になります。

 

複利

複利は人類最大の発明だ」と言ったのは、かのアルベルト・アインシュタインだという話は、手垢がつきまくっていますね。初心者向けの株の本とか記事とかには、だいたい書いてある気がします。

 

例えば

貯金が200万あり、労働収入が月20万円の人がいます。この人をAさんとします。

資産が200万で毎月10%の運用利益(お上手!)を上げる人がいます。この人をBさんとします。

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それぞれ他の収入・税金を一切考えずに、支出も問題を簡単にするために考えないこととします。すると、半年後には約34万円、1年後には187万円の差がつきます。1ヶ月目の数字こそ一緒ですが、期間が長くなればなるほど差は広がっていきます。

 

「これが複利の効果です!だから投資はすごい!すぐ始めましょう!オススメの投資手法は!!!」

 

なんて言ってくる人がいたら無視して良いです。確かに複利の効果はすごいです。しかし、給料が足し算だとすると投資は掛け算です。すなわち下落局面では、複利の効果で減るスピードもエグくなります。

 

最近ではインデックス投資が流行りまくっています。これは悪くないことでむしろ良いことでしょう。日本では貯金志向がとにかく強かったですからね。しかし、最近人気のナスダックは2000年に大きく下落して、その価格まで戻ってくるのに15年かかっています。2000年の天井近くで買った人は(ナンピンを考えないとすると)、15年間も含み損を被ったままだったということになります。

 

インデックス投資は個別株に比べるとその敷居は低いですが、一方で万人に勧められるものではないのではないでしょうか。

 

最後少し話が逸れましたが、複利についてのお話でした。

 

複利の力を弱める敵、それが税金

株式で得た利益には、20.315%の所得税がかかります。今回は問題を簡単にするため20%として考えます。前回、トレードスタイルについてのお話をしたのを覚えていますでしょうか?スキャルピングデイトレ、スイング、中長期などですね。

 

今回はスイングトレーダー(Cさん)と中長期トレーダー(Dさん)を例に挙げます。少し現実的ではない仮定ですが分かりやすくするためのものとご容赦ください。ちなみにどちらとも特定口座源泉徴収ありとします。

 

ある銘柄は、偶数月だけ10%上昇します。奇数月はプラマイ0になります。CさんもDさんもその事は知りません。

 

Cさんは偶数月の最初に買って、月末に売るという取引をします。奇数月は取引を行いません。これを1年間繰り返します。

 

一方で、Dさんは年の始めにこの銘柄を買い、年末まで保有し、売却しました。

 

実際にそれぞれこうした取引を行うとどういう結果になるかまとめたものが下になります。

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取れたパーセンテージは一緒なのに、得られる利益に約28万もの差がついてしまいました。

 

これはCさんの場合、取引するごとに利益の20%が税金として徴収されていることによるものです。つまり、Cさんは偶数月に常に1.08掛けを行うことになります。

一方で、Dさんは12ヶ月目に売却するまでは、全て含み益の状態です。含み益の状態では税金はかかりませんから、12ヶ月目以外の偶数月は全て1.1掛けでの運用となるわけです。

 

こうした利益から税金を払う回数を減らし、複利の効果を最大限享受できることがバイ&ホールドの大きなメリットの1つではないでしょうか。

 

まとめ

今回はバイ&ホールドの優位性として、複利と税金についてのお話をしました。今回の例だけ見ると、短期トレードするのはナンセンスなように思います。しかし、短期トレードには短期トレードのメリットもあります。バイ&ホールドを行うには、今後長期的に右肩上がりになっていくであろう銘柄を探さなければなりません。一方で、短期トレードは一定以上のボラティリティがあれば、幅広く投資対象とすることが可能です。

 

この辺りも踏まえた上で自分の投資スタイルを決めてみるといいかもしれません。

 

次回は、バイ&ホールドの優位性③です。③は金銭面以外のメリットと、デメリットについて挙げていきます。

 

それでは、次回で最終回です。また会いましょう!それでは!

 

 

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